厳冬の美ヶ原をナイトハイク – 星が降る夜に(SOTO) ST-310の実力を検証

いやぁ、更新してませんでしたね。
いつの間にやら年を越してました。

みなさん良い年越しになりましたか?
本年もどうぞよろしくお願いします。

キャンプ好きの人の中には、雪中キャンプなる楽しみを持つ猛者もいらっしゃるようですが、私は部屋で冬眠寸前の引き篭もりをしております。

そんな中、登山好きの友人から「美ヶ原に行かないか?」とお誘いがありました。
どうせ誘われない限りは家から出ない生活ですので、いっちょ行ってみるかとなりました。

美ヶ原は長野県の真ん中辺りにある標高2034mの山で、山頂付近まで車で行けるので登山しない人でも山頂までの道のりをハイキングで楽しめます。

美ヶ原は山頂にホテルがある珍しい山で、観光地として地元では有名です。

美ヶ原観光連盟
http://www.utsukushi2034.jp/

王ヶ頭ホテル
http://www.ougatou.jp/

ナイトハイクという言葉を始めて聞く

山は昼間に行くもんだと思ってましたが、夜にハイキングしたいと言うではありませんか。

ナイトハイクと言うらしいです。

「星空がキレイだし、道も雪上車で固められてるから問題ない」とのこと。

そう言われてもですよ?直近で大雪(平地で80cmほど)降ったばっかだしヤバイんじゃないか?と思うわけです。

天気予報は、午後3時で-13℃&風速10m超え。歩くのは夜になってからなのでもっと気温は下がるんだろうなぁ。。。
部屋で暖房生活してる人間にとっては十分死ねるレベルです。

でも冬の星空を一度見てみたい!
ST-310でお湯が沸かせるのか検証したい!

倉庫からスキーウェアを引っ張り出して準備しました。

Let’s Go!

現場に到着して準備する

駐車場に到着すると他にナイトハイクする人の気配はナシ。

見上げると満点の星空。

車外に出ると風はほとんどないものの、みるみる下がる体表温度。
助言どおりに下界で準備しておけばよかったと後悔。

いそいそとユニクロヒートテック+ダウンジャンパー+スキーウェアと重ね着します。

あとは”使い捨てカイロ”をたくさん。

一緒に来た登山する友人からは、「カイロは効かないよ」と何度も言われましたが、冬山の専門装備など持っていない私にはこれしか頼るものがなかったんです。

ということでマイナス10℃で使い捨てカイロが効くのかも検証していきたいと思います。

使ったカイロは3種類です。

一つ目はドラッグストアなどでも売られている30枚入りで500円程度の貼れるタイプのもの。一般的なものです。
背中に3つ。足先と手の甲に1つづつ。合計5枚貼りました。

そして、特別仕様のこちら。

極寒とたたかう手を守る高温カイロ
HEATCHARGER(貼らないタイプです)

Quick&HyperHot!
やる気溢れるパッケージに期待せざるを得ない!

写真撮影で手袋を取ったりするので、そのときに暖をとるのにポケットに入れて使います。

最後に靴底に入れて使うタイプ。

中敷カイロ 足ぽかシート(22cm~)

25cm~の商品もあるらしいのですが、売ってなかったです。

あとはカメラのセッティングをし、リュックを背負って準備完了!
ちなみにリュックには、バーナーやランタン、水など入れているのでけっこうズッシリした重さです。

真冬の夜空を満喫

雪道はデコボコしていますが、圧雪されているので新雪よりはかなり歩きやすいです。

頂上まではややアップダウンはありますが平坦な道なので、いつもと同じ速度で歩く分には汗をかくほどの運動量にはなりません。

【美しの塔と頂上】

歩きはじめてほどなくすると頂上が見えますが、山頂のホテルは照明が付いているので一発で分かります。
中央左に見える細長い四角のシルエットが”美しの塔”という美ヶ原のシンボルの1つです。

稜線が白んでいるのは向こうに松本市があるからです。

【美しの塔から山頂を望む】

美しの塔に到着。
だんだん山頂が近づいて見えます。

【道の向こうに見える金星】

道は両側に柵があるので、迷うことなく山頂にたどり着けます。
正面に金星が見えます。

肉眼で実際に見ると、こんなに明るくは見えないかな?
でも星の数は写真より多く感じますよ。

【山の合間から松本を見下ろす】

しばらく歩いて高度が上がると山の間から松本の街が見えました。

やっぱり人間の力ってすごいですね。
江戸時代とかに来たら真っ暗だったんだろうなと思ったりしました。

【北斗七星(大熊座)】

カシオペアの反対側に北斗七星があるはずと思い探すと、、、いたいた。
写真に収めてみましたが、画像サイズが小さいのもありよく分からないかな?

北斗七星の尻尾から2番めの星はミザールといい、添えるようにアルコルという星があります。
昔にアラビアの兵士の視力検査に使われたので有名ですよね。

【王ヶ頭ホテルが近づいてきた】

山頂間近からホテルを見上げたところ。
最後は少し上り道になります。

山頂には電波塔の施設群もあり、赤く光っているのが電波塔の中の1つになります。

【山頂に到着】

山頂に到着。
大きなホテルに加えて電波塔がいくつも立ち並んでいるので、自然の中といった趣は微塵もありませんが、とても特徴的な景色です。

気温を測ると-13℃、心配した風もほとんどなく天気には本当に恵まれました。

山頂のホテル横で出会ったミネソタの女性としばらくお喋りしました。
すんごい身体が冷えたけど楽しい一時でした。

ミネソタの冬は-40℃になるそうで、薄着で長い間笑顔で喋ってる姿にびっくりしました。このくらいの寒さは問題ないとのこと。
ホテルが横にあるとはいえ真冬の山頂なのにね。
ちなみにオリオン座は英語では”オーライオン”と言うそうです。

<押すと大きな画像が開きます>

【他の電波塔も撮ったけど】

暗いので肉眼では意識する感じではないですが、写真に撮ると色がすごいことになってました。
電波塔が赤いランプに照らされて不気味さ満点。

山頂にある高い位置から赤く照らされるので、山頂の写真はことごとく赤く染まることになってしまいます。

気温-13℃で”ST-310”シングルバーナーを使ってみる

帰り道に美しの塔のところでコーヒーを淹れることに。

といってもむちゃくちゃ寒いのでサッサと飲んで帰りたいところです。

さっそく準備してお湯を沸かしにかかります。

シェラカップにやや凍りかけたペットボトルの水をほぼ満水になるまで注ぎ、点火します。

さぁ果たしてどうなるか。

おぉ、無事に点火しました。
火力も変わらない感じ。

これがレギュレーターストーブの実力なのか!

お湯が湧く時間もそれほど変わららない感じで沸騰してきました。
標高が2000mあるので100℃ではないはずですが。

さっそくコーヒーを淹れます。
に、苦い!
豆を入れすぎました。

そしてもう一杯沸かす時に気づきました。

あれ、火力が落ちてきてる

上の写真の炎を見てください。
これコックを全開にしてるんですが、とろ火みたいになってしまっています。
火が消えることはないですが、水が沸騰するまでに時間がかかりすぎます。

手でガスボンベを暖めてみると、ゴォーと炎が勢いよく復活します。
そして手を離すと少ししてまた小さい炎になります。

仕方ないのでボンベを手で暖め続けます。
手が冷えては炎で暖め、その熱をボンベに移すという繰り返しを何回かするとお湯が湧いてくれました。

レギュレーターが付いているとはいえ、一定の気温以下では火力がかなり落ちるようです。
少なくとも-13℃で5分も使っているととろ火になることが分かりました。

ただ手で暖めると炎は一気に回復したので、ボンベの防寒カバーやカイロで少し温めたり対策すると全然違います。
置く場所も雪の上に直置きしてみましたが、熱が奪われないようなところに置くとベターですね。

身体を温める使用目的だと火力はとても大事なので、何かしら対策をした方がよいことが分かりました。

使い捨てカイロは役に立ったか

ポケットに入れた高機能カイロ

ポケットに入れた高機能なカイロは半分だけ役に立ちました。

というのは、ポケットをちゃんと閉めていて、暖をとるときだけ開けるようにすると熱いくらいなのですが、閉め忘れて外気に少しでも触れていると完全に冷たくなってしまいます。

おそらく冷たい外気の中でも熱くなるほどの熱量はないのだと思います。
そんなに熱量があったら逆にヤケドしてしまいますもんね。

背中に貼ったカイロ

背中に貼ったカイロ3つはかなり効果がありました。

リュックサックを背負っていたので、常に挟まれていて熱が逃げにくかったからだと思います。そして肩に近い背中の上の方は寒さを感じやすい部分なので、ここが温かいのは精神的にもかなりよかったのかなと思います。
リュックサックを使用する時はおすすめです。

手袋に貼ったカイロ

手先が一番冷たくなりますが、これが辛いので避けたかったのですが、効果ありました。

冷たく感じることもなく快適でした。

今回は綿の手袋の上にカイロを貼って、さらに上からネオプレン(3mm厚)のグローブをしました。スキーウェアの袖がその上にかぶさって、上手くカイロの熱が逃げずに済んだからかなと思います。

これからもこれはしたいなと思いました。

靴底と足先のカイロ

靴底専用のカイロは、そこまで効果があったか分かりません。
ただし足裏が冷たくなることがなかったので効果あったのかな?

比較してみればよかったかもしれません。

足先に貼り付けた一般的なカイロも同じくです。
足先も冷たく感じることがなかったので効果があったのかもしれません。
ただ温かいなぁといった実感もなかったのでどうなんでしょうか。

また次のときですね。

ナイトハイクを終えて感じたこと

厳冬の美ヶ原は空気が澄んで星空がパキッと見えました。
街なかでは見えない星雲や星団も肉眼で見えて、視界に入り切らないほど大きな図鑑を生で見ている気持ちになりました。

静寂の中、雪を踏みしめる音だけが聴こえるのは普段なかなかできない貴重な体験だし、とても素敵な場所だと感じました。

しかし一方では、冬の山は人間がいるところではないと実感しました。
体温が保たれている間は動けますし、動くことで死ぬ気配を排除している感じです。

もし一人で行って重度の捻挫でもしたら、暗闇の中で死に追われている気持ちになるかもなと思いました。

今回はベテラン登山者の経験や判断力を借りることができたので、ふだん山を登らない私でも経験させてもらえたのかなと思います。

キャンプとは全然関係ない記事になりましたが、ST-310の性能と、寒さ対策すれば使えることが分かって得るものが大きかったかなと思います。

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